photo ヘアブレは前作から15ヶ月ぶりとなるミニアルバム『RECENT DISCO SYSTEM』を11月12日にリリースする。そこで、このアルバムのキラーチューンである「ORANGE」のミュージッククリップを、今回バンタンの学生が制作することになったのだ。しかも、このアルバムは初回限定盤はCD+DVDでリリースされる予定となっており、そのDVDには「ORANGE」のミュージッククリップが収録される。
 これまで6枚のマキシシングル、2枚のフルアルバム、そしてミニアルバムを発表している彼らは、これまでミュージッククリップを何本も制作してきた。その多くはギターロックバンドとして彼らが表現するダンサブルなサウンドを全面に押し出したミュージッククリップが多い。だが、今回の「ORANGE」のクリップは、これまでにない新たなヘアブレのイメージも欲しいところだ。もちろん学生たちもそのクリップを見ているはずであるが、これまでよりも自由な発想の企画が彼らには期待されていた。
 そして9/5、「ORANGE」ミュージッククリップの内容を決めるためにヘアブレの4人はバンタン映画映像学院に集まった。今日は学生がそれぞれ考えてきたミュージッククリップの企画をヘアブレにプレゼンテーションする。
ORANGEを聴いて生み出された7つの企画
今回、ヘアブレの「ORANGE」に対して提案されたミュージッククリップ企画案は合計で7つ。
 まず、これまでもこのMUSIC CLIP PROJECTに参加し、以前RAVEのミュージッククリップのディレクターをしたこともある落合知佳子さんが2つの企画を提案した。その企画はともに“色”が映像の鍵となる作品である。1つは白の画面を貴重として絵の具を落とすように様々な色を彩色していくというもので“コントラスト”がテーマである。そしてもう1つは黒を基調としたものであり、ネオンカラーのカラフルなライトを使って映像の演出を行うというものだった。
 続いて安部馨一郎君がプレゼンした企画は、従来のヘアブレのイメージに捕らわれないユニークなものだ。メインとなる登場人物は親指。親指に顔の絵を描いてファンタジックなストーリーを展開する。コミカルな親指演劇のシーンとクールに演奏するヘアブレを対比させてインパクトを出すというのが彼の狙いだ。
 原田悠一君は従来のヘアブレのイメージを踏襲し、ダンスホールでオーディエンスが踊るなかで演奏するという企画を提案。大きなスクリーンをバックにしてVJ的な映像を流し、その前でヘアブレの4人が演奏するというクールなイメージをプレゼンした。
 近藤恵子さんの企画も、ダンスをテーマにした内容だった。彼女の企画ではダンサーが色とりどりの全身タイツを着て踊ることによって、映像をカラフルに彩る。
 一方、高橋亮君が提案したのはちょっと変わった企画だ。ストーリーは敵対関係にある男忍者と女忍者の恋愛である。彼は忍者のスタイリッシュなイメージと「ORANGE」の楽曲のイメージを重ね合わせたようだ。演奏シーンではオレンジ色の満月をバックに、地面に水を張ったところで撮影するという。
 そして最後にプレゼンをしたのが藤田大介君だ。彼は前回のMUSIC CLIP PROJECTでつしまみれのミュージッククリップのディレクターも務めている。彼が提案したのは“ダイアモンドゲーム”(星形の盤面上で駒を動かして遊ぶゲーム)をモチーフにして、駒の替わりに人間が動くという映像と、星形の盤面上でヘアブレが演奏する映像を絡ませるという企画である。彼は自分が得意とするCGでデモ映像を制作し、プレゼンを行った。
 以上、7つの企画案が提案されプレゼンテーションは終了した。そしてこの企画案を元に講師を務める末広哲士氏(安室奈美恵やマキシマム ザ ホルモンのミュージッククリッププロデューサー)とヘアブレの4人でうち合わせを行った。ここで企画が決まった人が「ORANGE」ミュージッククリップのディレクターを務めることになる。